【歯科医師が解説】セラミックで歯がしみる?知覚過敏の原因と後悔しないための対策
「銀歯が目立つから、自然な白い歯にしたい」
「治療するなら、長持ちして綺麗なセラミックがいいな」
審美歯科への関心が高まる中で、このようにセラミック治療を検討される方は増えています。しかし一方で、「セラミックにしたら水がしみるようになったらどうしよう」「治療後の知覚過敏が心配」といった不安の声もよく聞かれます。
実はそのお悩みには理由があり、適切な対策を講じることでリスクを最小限に抑えられるのです。本記事では「セラミック治療と知覚過敏」の関係について、原因から対策まで歯科医師の視点でわかりやすく解説します。
そもそも、なぜ「知覚過敏」は起こるのか?
重要なのは「セラミックそのものが原因ではない」という点です。知覚過敏の本当の原因は歯の内部構造にあります。
歯の外側は硬いエナメル質で覆われ、その内側には象牙質があり、象牙細管という管が神経まで伸びています。エナメル質が損なわれると、冷たい・熱い・機械的刺激が象牙細管を通じて神経に伝わり、「キーン」「ズキッ」とした痛みを感じるのです。
セラミック治療で知覚過敏が起こりうる「3つの理由」
・歯を削る際の刺激
セラミックインレーやクラウンを装着するための歯の形成時、熱や振動が神経へ刺激となり、一時的に過敏な状態を招くことがあります。
・仮歯の期間と接着剤の刺激
仮歯は最終クラウンに比べ適合性が劣るため、隙間から刺激が入り込むことがあります。また、最終接着時の接着剤が象牙細管を通じて神経を刺激する場合もあります。
・噛み合わせの変化
新たなセラミックが入ることでミクロ単位で噛み合わせが変わり、特定の歯に過度な負担がかかると、それが刺激となって知覚過敏を引き起こすことがあります。
後悔しないために。歯科医院でできる対策とご自身でできるケア
・歯科医院で行う専門的な対策
・マイクロスコープを用いた精密形成で削る量を最小限に
・適合性の高い仮歯装着で刺激を遮断
・低刺激接着剤の選択と使用
・噛み合わせを時間をかけて慎重に調整
・ご自身でできるセルフケア
・知覚過敏用歯磨き粉の使用
・うがいはぬるま湯で行う
・治療歯で硬いものを噛まない
症状が長引く場合は、迷わずご相談を
数週間以上痛みが続く場合は、噛み合わせの問題、歯ぎしり・食いしばり、歯周病による根元露出、二次カリエス、歯髄炎など別の原因が考えられます。
「言いにくい…」と思わず、早めにマイスター春日歯科クリニックへご相談ください。プロとして最適な解決策をご提案し、快適な毎日をサポートします。
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